いぐいぐブログ-2

旧ブログ(2008年10月1日~2016年1月1日)

東京島

桐野夏生(きりのなつお)、東京島。 5月1日文庫化、8月28日映画化

・「夫を決める籤引(くじび)きは、コウキョで
 行われることになっていた。清子はいつも
 より早く起きてオダイバへ下りた。」
 (1-1.東京島11頁)
・「『きみは無人島がよく似合うね』 思わず
 声をかけると、そうすかね、と渡辺君は
 黄色い歯を剥きだして笑った。」
 (2-2.夜露死苦(よろしく)132頁)
・「なのに、四十六歳にもなって妊娠すると
 は、いったいどうしたことだろうか。」
 (3-1.島母記159頁)
・傑作。 11世紀を代表する女流文学が
 源氏物語なら、21世紀は東京島かも。
 なお、アナタハン島事件に似たお話し。
新潮文庫580円、じゃぱんブックス(生駒
 南店)。 ・よかったメーター:■■■■□