東京島
・桐野夏生(きりのなつお)、東京島。 5月1日文庫化、8月28日映画化。
・「夫を決める籤引(くじび)きは、コウキョで
行われることになっていた。清子はいつも
より早く起きてオダイバへ下りた。」
(1-1.東京島11頁)
・「『きみは無人島がよく似合うね』 思わず
声をかけると、そうすかね、と渡辺君は
黄色い歯を剥きだして笑った。」
(2-2.夜露死苦(よろしく)132頁)
・「なのに、四十六歳にもなって妊娠すると
は、いったいどうしたことだろうか。」
(3-1.島母記159頁)
・傑作。 11世紀を代表する女流文学が
源氏物語なら、21世紀は東京島かも。
なお、アナタハン島事件に似たお話し。
・新潮文庫580円、じゃぱんブックス(生駒
南店)。 ・よかったメーター:■■■■□