史記
・徳間文庫版「史記」、著者:司馬遷。 全8巻、各巻1,200円。
翻訳:市川宏ほか15人、初刷:2005年11月〜2006年5月。
・「小事にこだわって大事を見失うならば、かならず禍を招きます。ぐずぐずしていたのでは後悔す
るだけ。断じて行えば鬼神もこれを避ける」=「小を顧(かえり)みて大を忘るれば、後必ず害あり。
狐疑(こぎ)猶予すれば、後必ず悔あり。断じてあえて行すれば、鬼神もこれを避く」(季斯(りし)
列伝) 、第3巻、198〜202頁。
・「身毒国(インド)は大夏(アフガニスタン)の東南数千里・・湿気が多くて熱い・・大きな河に臨ん
でいて、象がおり、人々はこれに乗って戦います」(大宛(だいえん)列伝)、第5巻、462頁。
・「よそ者のわたしが当地の有力者をさしおいて仲裁したとあっては義理にもとる」=「いかんぞ
他県よりして人の邑中(ゆうちゅう)の賢大夫(けんたいふ)の権を奪わんや」(遊侠列伝)、第6
巻、53〜55頁。
・「朝威は四海の内にとどまらず、その外にまでふるっている」=「威四夷に在り、四海の外を連
ねてもって席となす」(滑稽列伝)、第7巻、319〜323頁。
・「病気の治らない六つの理由。その一、患者がわがままでむちゃをすること。その二、体よりも
金を大切にすること。その三、衣食が病状にふさわしくないこと。・・その六、宗教を信じて医学
を信じないこと。」=「病に六不治あり。驕恣(きょうじ)理を論ぜざるは、一の不治なり。身を軽
んじ財を重んずるは、二の不治なり。衣食適する能(あた)わざるは、三の不治なり。・・巫(ふ)
を信じ医を信ぜざるは、六の不治なり」(扁鵲(へんじゃく)・倉公列伝)、第8巻、449頁。
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